MIEちゃんの手紙を見る

学校

みんな消えて欲しい

私は陰キャです。陽キャのみんなは陰キャを貶(けな)す態度をします。もうほんとに辛くて言葉にできません。死にたいです。

MIEちゃんより

メールありがとう。

あなたは陰キャということでまわりからけなされ、辛い思いをしているのですね。「みんな消えて欲しい」という言葉が胸に刺さります。日々まわりから言われたりされたりすることが続き、死にたいと思うほど辛いのではないかと思うと、私は腹が立ちます。

 

「陰キャ」「陽キャ」とは、陰気なキャラ、陽気なキャラの略称です。これは、性格的に暗い・明るいというよりはむしろ「イケてない人・イケてる人」の意味で使われています。最初は、ネット上で暗く内気な自分自身を自虐する「陰キャ」という呼び方を使い始め、あとでそれに対比して「陽キャ」という呼び方が生まれたようです。

中高生のコミュニティ内では、スクールカースト(学校において、生徒間に自然発生する人気の度合いを表す序列を、カースト制度のような身分制度になぞらえた表現で、いじめの原因にもなる場合がある)の下位にいる「友達が少なく、文化系の部活に所属し、おとなしい感じの人」を陰キャ、上位にいる「友達が多く、運動系の部活に所属し、活発な人」を陽キャと称することが多いようです。つまり、人気の度合いによって人を比較していることになります。

 

さて、「人気」とは何でしょう。

陽キャの特徴として、運動神経がいい、他人とすぐに打ち解ける、積極的に人に話しかける、イベントでは張り切る、絆や友情を大事にする、ということがあげられるようです。つまり全て「見かけ」がいいかどうかということになります。これは人の積極的な面と消極的な面をどのように対人関係において見せていくのかということです。個人的に言えば、こんなことをずっと続けると疲れるなあという感じですね。「陽キャ」と呼ばれる方々も、一人になってしまえば「陰キャ」となります。

 

コミュニケーションは、現代社会においては、最も重要とされる資質に間違いはありません。それは、一人でもくもくとする仕事が少なくなってしまったからだと思います。

でも、人それぞれです。

学校を出てしまえば、集団の中での仕事は多いのですが個人的(一人でする)な仕事もあります。学校ほど同年齢を気にする必要はありません。むしろ、異年齢の方々との関係の方が多くなります。むしろ、異年齢の方々との関係の方が多くなります。

はっきり言って死ぬほどの価値はありません。心の中で、みんなを消してしまえばいいのです。あえて下品な言い方をすれば、「くそ食らえ」です。

 

さて、視点を変えてみましょう。

自分のことは自分が一番わかっていると思いがちですが、自分が知っている自分がすべてではなく、他人が知っている自分や、自分も他人も知らない自分もあるので、人との関係性によって発見があり、変化があります。実は、固定的な傾向ではないのだと思います。

 

まわりから否定されることで、あなた自身も自分を否定していませんか。あなたはこの世の中にひとりしかいない大切な人です。なにができてもできなくても、見かけがどうでも性格がどうであっても、あなたの存在が尊いのです。誰からも否定されるものでは決してありません。

 

何人たりともあなたを否定する権利はありません。

 

あなたには自分らしく自分の人生を生きる権利があります。その権利は誰からも侵されるものではありません。それでも理不尽なことに腹が立ったり、不安な気持ちになったら、こどもほっとダイヤル(0800-200-2555)やチャイルドライン(0120-99-7777)に電話をしてきてください。

 

差別の禁止(子どもの権利条 約2条)

すべての子どもは、みんな平等にこの条約にある権利を持っています。子どもは国のちがいや、男か女か、そのようなことばを使うか、どんな宗教を信じているか、そんな意見を持っているか,心やからだに障害があるかないか、お金もちであるかないか、などによって差別されません。

 

自分を大切にする権利(子どもの権利条約 第6条)

すべての子どもは、生きる権利・育つ権利をもっています。自分を大切にできた分だけ人を大切にすることができます。何ができてもできなくても、ありのまま、そのままで大丈夫なのです。

 

自由に自分の意見や気持ちを言う権利(子どもの権利条約 第12条)

意見表明権。子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、充分考慮されなければなりません。

 

話したい場合は…

チャイルドラインMIE(0120-99-7777)

こどもほっとダイヤ(0800-200-2555)

 

メールしたい場合は…

子ども専用メール

MIEちゃんに聞いてみよう