子どもたちへMIEちゃんに聞いてみよう
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- 友達
人を受け入れられなくなった
私はどうしても人と親しくなれない、相手に好かれる様子があると期待を裏切ってしまうのが怖いとしか思えなくてかえって避けてしまうのですが、近づいてくる人をみんな避けてしまうなんて言えません。なんだか自分の周りに鍵のかかったカゴがあるようです。
仲良くなりたい子に抱きつきたいのに、うまくいかないのが怖いです。信用できる人がいません。
なんで自分がこんなのなのかわかりません。どうしたら良いか教えてもらえたら嬉しいです。
MIEちゃんより
メールにあなたが感じていることをいっぱい書いてくれて嬉しかったです。ありがとう。
あなたは人と親しくなれない、信用できる人がいないと書いているけど、それは、人と親しくなりたい、人を信用したいと思っているのではないかと私は感じました。でも傷つくのが怖かったり、人の期待通りにはできないから、裏切ってしまうのが怖くて、自分から人を避けてしまうのかもしれませんね。
私も、人との距離にいつも違和感がありました。友だちが自分以外の子と接する時、私との距離より近い感じがして、私は好かれていないのかなと思っていました。でもそのことを打ち明けたことはなく、「どうせ私は好かれてないんだ。それでいいわ」と開き直っていました。開き直ってはいましたが、本当は人と親しくなりたかったんです。ですから、あなたが自分の周りに鍵のかかったカゴがあるようだと書いたように、私は自分の胸のまん中に穴が空いている感じがしていました。そして、自分のできないことや欠点ばかりを自分でダメ出しし、いつも人の目を気にして、かっこ悪くないように間違えないように、正解は何かを探してきたように思います。でも、そういうことを続けていると、自分が何を感じているのか自分は何がしたいのかもわからなくなってしまいます。
あなたは以前に人間関係で傷ついたことがあったかもわかりません。そのため、また裏切られたらどうしようとか、また自分から離れていくのではないかと考えると、不安で人と距離を置いてしまうのかもしれません。でも、人との関係はいつも同じように続いていくのではなくて、お互いが変化するように、関係も変わっていくと思います。すごく近かった人が遠くなったり、時間を置いてまた近づいたり、嫌いだと思っていた人となぜか意気投合したりすることもあります。また、関係は壊れても修復することもできます。他人が自分をどう見ているのか、どう感じているのかをどれだけ考えても他人のことですからわかりません。それよりも、自分が相手をどうとらえ、どう思っているのかが大切なのだと、私も最近気づきました。思ったり感じたりすることに間違いも正解もありません。あなたが感じているままでいいと思います。
あなたが今どうしたいかという気持ちが一番大事なのです。
自分を大切にする権利(子どもの権利条約 第6条)
すべての子どもは、生きる権利・育つ権利をもっています。自分を大切にできた分だけ人を大切にすることができます。何ができてもできなくても、ありのまま、そのままで大丈夫なのです。
自由に自分の意見や気持ちを言う権利(子どもの権利条約 第12条)
意見表明権。子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、充分考慮されなければなりません。
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