MIEちゃんの手紙を見る

気持ち

どうすればいいかな

単独行動するのって、周りと馴染もうとしないって、そんなに迷惑なことなのかな。

周りと足並み揃えることが何よりも嫌いなのって、やっぱりダメなのかな。

周りと協力するよりも、全部自分でやる方が何事もスムーズにこなせたからこれからもそうしていくことはできないのかな。

私みたいな人間なんて、いらないのかな。

協調性ってなに?

協力ってなに?

もし「周りと足並み揃えて、みんな同じにしないといけないよ」なんて言われたら私は自殺してしまうかもしれません。

自殺してもしなくても、結局は自分を殺されるだろうけど。

MIEちゃん。

私は、どうすればいいのかな。

MIEちゃんより

あなたが取ってきた行動が、迷惑なことなのかダメなのか、自分はどうしたらいいのか、いっぱい考えてMIEちゃんにメールをくれたんですね。ありがとう。

考え方や感じ方は、一人一人誰しもが違っているはずなのに、人と違っていることが間違いであるかのように思ってしまうのは、日本人の特徴なのでしょうか。

 

無理をして人に合わせる必要はないと思うし、周りと馴染もうとしなくてはいけないことでもないし、周りと足並みを揃えることが良いことでもないと私は思います。

今までそれを選んできたあなたには、一人でいる方が楽だとか、自分の気持ちを押し殺して周りに合わせたり、自分の意志は表わさず周りに同調するのが嫌いだとか、様々な理由があるのだと思います。そのことは良いとか悪いとかではなく、そうすることがあなたに合っていること、あなたがあなたらしくいられることなのではないかと思います。

 

でも、あなたは自分のそういうポリシーを大切にすると、単独行動でいることになり、強い意志が必要です。先生にも友だちにも良く思われなかったり、色々な人にわかってもらえないというリスクが多くなります。

人に嫌われたくない、一人になるのが嫌だと思っている人もいます。自分の気持ちに蓋をして表面的に付き合っている人も多く、それでも、誰かとつながっていたりどこかに所属していることで、自分を保っていられるのです。

幼い頃から自分のありのままでいることができず、親の言うことや先生の言うことを聞くことがよい子として扱われてきているので、自分の気持ちや意志は置き去りにして、周りはどう考えているのか正解は何かを、必死で考えていたりします。

 

私もあなたが言うように、周りと協力するよりも、全部自分でやる方が何事もスムーズにこなせると思ってきました。自分のやり方が一番のように思っていたからです。他人と一緒にすることは、自分の思いだけ通すことはできないし、意見が違ったら折り合いをつけなければならず、過程が必要で面倒な事がいっぱいです。でも、思いつかないアイデアや違った角度からの考え方など、出し合うことで豊かになり気づくことが増えました。

協調性とは、ただ他人の言うことに合わせたり、他人の言うままになることではなく、何かをする時に他人と協力しながら達成することだと思います。その過程では意見がぶつかることもあり、それを一緒により良い方向に持って行くことだと思います。

 

「周りと足並み揃えて、みんな同じにしないといけない」と言われても、できないものはできないし、それをさせようとすること自体が間違っていると思います。人はみんな違うし、一人ひとりが尊重される権利があります。あなたがあなたらしくいることが何よりも大切です。

 

死にたい、生まれて来なければよかったなどと私自身も思春期の頃よくそう考えていました。

今思うと、それは、死にたいくらいつらいという気持ちや誰かに愛して欲しいという思いだったと思います。でも、その頃は誰にも言えなかったし、言っても理解してもらえないと思っていました。一人で頑張っている時、親が信じられず家庭にいても孤独が埋まらないと感じる時、たぶんそんな時、そう考えたように思います。

 

自分を大切にする。今も私自身の課題でもあります。自分の出来るところも、出来ないところも両方あって自分。ありのままの自分をOKする事で人に助けてが言えるのだと思います。そう言えたら楽になれるのにと思います。正直な自分でいられる環境があることはすごい事だと思います。でも、そんな環境を誰かが作ってくれるわけではありませんから、自分からするしか始まらないと、挑戦しているところです。どう生きるかは、自分次第だと思うのです。

 

 

・子どもの権利条約第2条「差別の禁止」

すべての子どもは、みんな平等にこの条約にある権利をもっています。子どもは、国のちがいや、男か女か、どのようなことばを使うか、どんな宗教を信じているか、どんな意見を持っているか、心やからだに障害があるかないか、お金持ちであるかないか、などによって差別されません。

 

・子どもの権利条約第3条「子どもにもっともよいことを」

子どもの関係のあることを行うときには、子どもにとってもっともよいことは何かを第一に考えなければなりません。

 

・子どもの権利条約第6条「生きる権利・育つ権利」

すべての子どもは、生きる権利をもっています。国はその権利を守るために、できるかぎりのことをしなければなりません。

 

・子どもの権利条約第12条「意見を表す権利」

子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。

 

・子どもの権利条約13条「表現の自由」

子どもは、自由な方法でいろいろな情報や考えを伝える権利、知る権利をもっています。ただし、他の人に迷惑をかけてはなりません。

 

・子どもの権利条約15条「結社・集会の自由」

子どもは、他の人びとと自由に集まって会をつくったり、参加したりすることができます。ただし、安全を守り、きまりに反しないなど、ほかの人に迷惑をかけてはなりません。

 

・子どもの権利条約16条「プライバシー・名誉は守られる」

子どもは、自分のこと、家族のくらし、住んでいるところ、電話や手紙など、人に知られたくないときは、それを守る事ができます。また、他人からほこりを傷つけられない権利があります。

 

・子どもの権利条約28条「教育を受ける権利」

子どもには教育を受ける権利があります。国は、すべての子どもが小学校に行けるようにしなければなりません。さらに上の学校に進みたいときには、みんなそのチャンスが与えられなければなりません。学校のきまりは、人はだれでも人間として大切にされるという考え方からはずれるものであってはなりません。

 

・子どもの権利条約29条「教育の目的」

教育は、子どもが自分のもっているよいところをどんどんのばしていくためのものです。教育によって、子どもが自分も他の人もみんな同じように大切にされるということや、みんなとなかよくすること、みんなの生きている地球の大切さなどを学べるようにしなければなりません。

 

・子どもの権利条約31条「休み、遊ぶ権利」

子どもは、休んだり、遊んだり、文化、芸術活動に参加する権利があります。