子どもたちへMIEちゃんに聞いてみよう
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- 学校
これから学校に対しどう向き合っていけばよいか?
私は毎日一人で高校生活を送っていました。
友達だと思っていた子になにもしてないのに、嘘をつかれ、急に無視され、影で悪口を言われました。
一人になった日から、周りからも変な目で見られるようになり、『孤独』が怖かったです。
最初は私を一人にさせた友達がとても怖い存在でしたが、だんだんクラスの人たちが怖くなりました。
毎日高校生活が、辛く、人と会うと、吐き気が止まりませんでした。
最近、学校がある前日の夜、恐怖を感じ寝れない日々が続きました。
ついに、朝起きてから恐怖が襲ってきて、震えるようになり、高校を休むようになりました。
勉強が分からなくなるし、自分が行きたかった高校なのでこんな理由で休みたくありません。
でも、行こうと決めても次の日には必ず恐怖を感じます。
両親に迷惑をかける、こんな生活はいやです。
担任や両親に相談しようとしても怖くて言えません。
今後どうすればよいかわかりません。
MIEちゃんより
あなたの苦しい気持ちを話してくれてありがとう。
友だちだと思っていた子からの嘘や無視、影口は「なぜ?どうして?」という疑問でしかなく、これまで築いた関係が一瞬にして崩れてしまうような感覚だったのではないかと思います。そんな時は、相手だけではなく、自分自身も信じられなくなってしまいます。言いようのない孤独を感じてしまいます。夜眠れなくなったり、恐怖で震えたり、身体にまで変調を来たすくらい、あなたの心は大きく傷ついているのではないでしょうか。傷ついた心を癒すには、休むことは大切なことだと思います。あなたは学校を休むことで、自分自身を守っていると思うのです。自分が選んだ学校へ行けないことでどれほど苦しみ、変わらない状況にいら立ちや悲しみを感じているのではないかと思っています。
あなたは、親に迷惑を掛ける生活は嫌だ。担任や両親に相談したくても怖くて言えないと話してくれました。
私は、苦しい時は、迷惑を掛け合って良いと思っています。
人は支えあって生きていると思うからです。
私も一人の親として、何をしてでも子どもを守りたいと思います。親にとって、子どもの命ほど大切なものはありませんし、子どものやりたいことを支えたいとも思っています。
あなたは、タイトルに「これから学校に対しどう向き合っていけばよいか?」と書いてくれました。私たちは、信じたい。あなたが選んだ学校です。行きたかった学校なのです。
私たちは、言い切りたいと思います。あなたと親と先生たちがあなたにとって何が一番良い方法なのか、あなたと一緒に考えることを求める権利を、あなたは持っているのです。
気持ちを伝えるのが難しいと思う時は電話で話してみませんか。チャイルドライン(0120-99-7777)は気持ちを聴いてくれるところです。誰かに聴いてもらうことで軽くなったり、身近な人に相談する勇気がもてるかもしれません。そして、こどもほっとダイヤル(0800-200-2555)は話を聴いてもらいながら、かける人の気持ちや意思を尊重して、関係機関につなぐこともできます。電話で話しにくいときは、週1回(土曜日19:00~21:00)だけですが、チャットでやりとりできるオンライン相談もあります。
・子どもの権利条約 第3条(子どもにもっともよいことを)
子どもに関係あることをするときは、子どもにとって一番いいようにと考えます。また国は親やそれに代わる人が、子どもを守って育てるために一番いいようにと考えます。
・子ども権利条約 第12条(意見を表す権利)
子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利を持っています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。
・子どもの権利条約 第29条(教育の目的)
教育は、子どもが自分のもっているよいところをどんどんのばしていくためのものです。教育によって、子どもが自分も他の人もみんな同じように大切にされるということや、みんなとなかよくすること、みんなの生きている地球の自然の大切さなどを学べるようにしなければなりません。
・子どもの権利条約 第31条(休み、遊ぶ権利)
子どもが体や心を休めたり、ゆとりを持って、年齢にあった遊びやレクリエーション活動をしたり、文化や芸術に自由に参加できるようにしなければならない。