MIEちゃんの手紙を見る

家族

祖父母の言い合いについて

ほぼ毎日祖父母が言い合いを近所に聞こえるほど大声でしています。毎日毎日言い合いを聞くのが辛いんです。大声なのでどこでも聞こえてしまって逃げる場所が家にはありません。どうしたらいいのでしょうか?

MIEちゃんより

メールをくれてありがとう。

毎日毎日、おじいさんとおばあさんの大声での言い合いを聞いているあなたは、怖いだろうし早く終わるようにと願って、日々を過ごしているのではないかと思います。また、自分が悪いとか自分がいなければいいと自分を責めたりしていませんか。自分が怒鳴られているように感じ、不安な中で暮らしているのではないですか。

 

私も小さい頃、家族がいつも大きな声で言い合っていて、内容はわからなかったけれど、怖くて泣きそうになるけど、泣くと怒られるから固まっていた経験があります。やはり自分が怒られているように感じました。その恐怖だけが記憶に残っていて、他人と言い合いは絶対したくないと思ったし、大人になっても大きい声で話されると怖いです。直接自分への暴力や暴言を浴びせられていなくても、そういうことを見聞きするだけで、あなたの心や身体は大きなダメージを受けているのです。

 

今あなたにとって家には逃げる場所はなく、心休まる居場所ではなくなっているんですね。学校も休みで外にも出られないから、よけい辛いよね。

おじいさんとおばあさんの言い合いについて、あなたに責任は全くありません。

そのような中で、あなたにとって少しでも環境がよくなるには、どうしたらいいんだろう。言い合いになったら、その場から離れることはできますか。誰かあなたの話を聞いてくれる大人はいますか。おじいさんとおばあさんにあなたの気持ちがわかってもらえるといいですね。

また、音楽を聴いたり、部屋でできる運動をしたり、友だちとラインのやり取りをするなど、好きなことに集中して自分の気持ちを転換できるといいと思います。

 

チャイルドヘルプラインMIEネットワークでは、「MIEちゃんに聞いてみよう」の他にも、こどもほっとダイヤル(0800-200-2555)、チャイルドラインMIE(0120-99-7777)、チャットによるオンライン相談(毎週土曜19:00~21:00)、子ども専用メールがあります。そちらも利用してみてください。

 

・子どもの権利条約 第3条(子どもにもっともよいことを)

子どもに関係のあることを行うときには、子どもにもっともよいことは何かを第一に考えなければなりません。

・子どもの権利条約 第6条(生きる権利・育つ権利)

すべての子どもは、生きる権利・育つ権利をもっています。国はその権利を守るために、できるかぎりのことをしなければなりません。

・子どもの権利条約 第12条(意見を表す権利)

子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。

・子どもの権利条約 第19条(虐待・放任からの保護)

親(保護者)が子どもを育てている間、どんなかたちであれ、子どもが、暴力をふるわれたり、むごい扱いなどを受けたりすることがないように、国は子どもを守らなければなりません。

面前DVなど、子どもの前で養育者がけんかをしたり、暴力を受けることを見せることも虐待となります。虐待は、子どもの心身に深い傷を与え、子どものその後の人生そのものを左右する子どもへの最大の権利侵害です。

・子どもの権利条約 第31条(休み、遊ぶ権利)

子どもが体や心を休めたり、ゆとりを持って、年齢にあった遊びやレクリエーション活動をしたり、文化や芸術に自由に参加できるようにしなければならない)