子どもたちへMIEちゃんに聞いてみよう
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新型コロナウイルス
私は祖父祖母と一緒に住んでいます。
学校がまだまだあるし、三重県もコロナが増えてきて本当に不安です。
友達などが名古屋に行ったりしていてとても不安です。うつさないか。本当に怖いです。どうしたらいいんでしょうか?
MIEちゃんより
メールをありがとう。あなたが、一緒に住んでいる祖父や祖母を大切に思う気持ちが伝わり、温かい気持になりました。でも、それだけ、新型コロナの感染を心配しているのも伝わってきます。
突然に起きた予想もつかない出来事が世界中で起こり、今、色んな制約を受けた生活になっていようとは、誰もが想像できなかったと思います。みんなとのお別れも十分出来なかった卒業式に始まり、授業も受けられないまま、宿題ばかりの春のお休みは友達にも会えなかったと思います。その上、短い夏休みにマスクをつけての2学期が始まり、気を使いながらの毎日は心身共に疲れるのではないですか。自分の事だけでも大変な毎日なのに、お年寄りを気づかう気持ちがあるあなたは、素敵ですね。
この新型コロナは、お年寄りにとっては命に関わるとても怖い病気でもあります。家族にお年寄りがいるのといないのでは切実さが違うように思います。学校で友だちと接することを避けるわけにもいかないし、感染に対してあまり神経質でない人へ苛立ちも感じることがあると思います。自分が感染予防を気にしていればいるほど、そうでない人を見ると責めたくなる気持ちがわくこともあると思います。でも、どんなに気を付けていても、感染してしまうこともあるようです。まだまだ未知の事も有り、不安があるのは当然のことだと思います。
急に生活が制限され、いままで当たり前にしてきたことがしてはいけないことになって、大きな声であいさつをしてはいけない、人に近づいてはいけないなど、一緒に食べて話すことも許されない、すべてのことがコロナの感染が怖いから我慢しましょうと言われると何も言えなくなってしまいますよね。疑問や矛盾を感じることがあっても言えないでいるのではないでしょうか。
今、それは大人も子どもも同じなのです。
こういう状況では情報を正しく知ることが大事だと感じています。流されてくる情報を鵜呑みにするのではなく、誰がどのような立場で言っているのか、正しい答えを言っているのではなくさまざま考え方や思いがあることを知っていなくてはなりません。自分には自分の考え方や思いがあり、決めるのは自分なのだと。むやみに恐れるのではなく、自分ができることをすることで、不安が少しは解消されることにつながると思います。
たとえ感染することがあっても、個人が責められることではありません。卑怯にも今の社会は特定した個人を攻撃することが起こっています。見えない恐怖への不安がかりたてられると周りの人へのやさしさがなくなってしまいます。
日々の生活がある中でどこかへ移動したときや家に帰ったときなど、感染の予防をするのには、やはりマスクをし、手洗いやうがいをすることだそうです。こんなときは特に基本を守ることが、私たちに出来ることだと思います。
子どもの権利条約第2条(差別の禁止)
すべての子どもは、みんな平等にこの条約にある権利をもっています。子どもは、国のちがいや、男か女か、どのようなことばを使うか、どんな宗教を信じているか、どんな意見をもっているか、心やからだに障がいがあるかないか、お金持ちであるかないか、親がどういう人であるか、などによって差別されません。
子どもの権利条約第3条 (子どもにもっともよいことを)
子どもに関係のあることを行うときには、子どもにもっともよいことは何かを第一に考えなければなりません。
子どもの権利条約第6条(生きる権利・育つ権利)
すべての子どもは、生きる権利・育つ権利をもっています。
子どもの権利条約第12条(意見を表す権利)
子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意
見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。
子どもの権利条約第16条(プライバシー・名誉は守られる)
子どもは、自分や家族、住んでいるところ、電話や手紙などのプライバシーが守られます。また、他人から誇りを傷つけられない権利をもっています。
子どもの権利条約第17条(適切な情報の入手)
子どもは、自分の成長に役立つ多くの情報を手に入れることができます。国は、マスメディア(本・新聞・テレビなど)が、子どものためになる情報を多く提供するようにすすめ、子どもによくない情報から子どもを守らなければなりません。
子どもの権利条約第24条(健康・医療への権利)
子どもは、健康でいられ、必要な医療や保健サービスを受ける権利をもっています。
子どもの権利条約第28条 (教育を受ける権利)
子どもは教育を受ける権利をもっています。国は、すべての子どもが小学校に行けるようにしなければなりません。さらに上の学校に進みたいときには、みんなにそのチャンスが与えられなければなりません。学校のきまりは、子どもの尊厳が守られるという考え方からはずれるものであってはなりません。