MIEちゃんの手紙を見る

気持ち

私は役に立っているのか?

6年生の時から、「私は役に立っているのか?」とずっと疑問に思っていました。

今でも疑問に思っています。どうしたらこれを解決できますか?

MIEちゃんより

メールをくれてありがとう。

あなたが6年生の頃から「私は役に立っているのか?」と疑問に思っているのは、どういうことからなんだろうと思っています。

あなたがもし「役に立たなければならない」と思い込んでいて、自分は周りの人の役に立っていないとか、自分は何もできないから役に立たないと自分を責めているなら、息苦しくなってしまうだろうと思います。

私は小さい頃から母の役に立ちたいと思ってきました。母を守りたい、母に笑っていて欲しいと思い、言うことを聞きいい子でいることが私の役目のように思っていました。しかし、どれだけがんばっても私の心には穴が開いたような感覚があり、それが埋まることはありませんでした。他人からの評価や周りが何を望んでいるのかばかりを気にし、できることが良いことでできないのはダメなんだと、自分で自分を縛ってきたように思います。いつもどこか虚しくて、寂しくて、自分に自信が無く、孤立しているように感じてきました。他人を軸に物事を捉えてきたため、本当の自分の気持ちや自分がどうしたいのか、何を感じているのかを置き去りにしてきたからだと思います。少し前から、他人ではなく自分の気持ちや思いを感じることや、それをできるだけ口に出すことを人との関係の中で練習するようになり、自分が受けとめられていると感じられるようになりました。すると「私なんか」「どうせ」という言葉がだんだん減っていき、自分の気持ちを素直に認めたり他人に感謝する気持ちが湧いてきました。

人の役に立つと価値があって、役に立たないと価値がないわけではありません。何かができるとかできないかが人を評価するものさしではなく、ものさしは自分の中にあります。あなたが自分で考え、決めてやってみることが大切で、あなたにはその権利があります。あなたの存在そのものや、あなたが行ったことが結果として人の役に立っていることはたくさんあるのだと思います。

チャイルドライン(0120-99-7777)は、気持ちを聴く電話です。誰かに話すことで持ちが軽くなります。こどもほっとダイヤル(0800-200-2555)は、話しを聴いて教育委員会や児童相談所などの関係機関につなぐこともできます。また、電話で話しにくいときは、チャットでやりとりできるオンラインチャット相談もあります。利用してみてください。

 

・子どもの権利条約第3条「子どもにもっともよいことを」

子どもに関係のあることを行うときには、子どもにもっともよいことは何かを第一に考えなければなりません。

 

・子どもの権利条約第6条「生きる権利・育つ権利」

すべての子どもは、生きる権利・育つ権利をもっています。