子どもたちへMIEちゃんに聞いてみよう
MIEちゃんの手紙を見る
- 学校
どうすれば助かれますか
私の父は、とても自分勝手で、私が父に怒鳴られて怖くて部屋にいる時、勝手に入ってきて、お前が全部悪いけどせっかくやし一緒にご飯食べよと言ってきて、私が何も喋らないで、なんで喋らんの?と聞いてきたので、勇気をだして、部屋から出てってと言うと、は?まじお前なんかしゃべるなよ!!!と怒鳴って叩いてきました。母は私が友達とメールして気を逸らしていた時に、タブレットを回収して、私の繋がる場所がなくて、とてもしんどかったです。母も父も私のことを分かってくれません。
学校の先生や、友達には勇気が出せず言えてません。
他の方よりは小さな悩みかも知れませんが、私はこの状況がとても辛いです。
どうすればいいか分かりませんが、この状況から抜け出せませんか?
MIEちゃんより
メールをくれてありがとう。
辛い状況の中、あなたは勇気を出してお父さんに「部屋から出てって」と言えるし、MIEちゃんに話せるチカラがある人だと思います。
あなたの親が、あなたの気持ちを無視し、あなたのことを自分の物のように扱い、支配していることに憤りを感じます。叩いたり蹴ったりするだけが暴力ではなく、心理的にあなたに原因があるかのように追い詰め、否定したり、無視したりする行為も暴力です。あなたは全く悪くないし、親であっても子どもを自分の思うように支配はできません。
怒鳴るというのは、感情に任せて自分の言うことを聞かせるためにすることであり、子どもからすればただ怖いだけで、その内容など頭に残ってはいません。本当に伝えたいことは伝わりません。そして、怒鳴られてばかりいるとそのことが刷り込まれ、自分が悪いように思えてくるのですが、怒鳴る側が感情をぶつけているだけなのです。
タブレットについても、あなたが個人的に使っていたものを勝手に持って行くのは、プライバシーの侵害です。
あなたが、他の人より小さな悩みかも知れないと思っているのは、このようなことが日常的に起きていて普通と感じているからかもしれません。自分もいけないからだとあきらめているからかもしれません。でも、このことは普通ではないし、あなたのせいではないのです。あなたは権利を侵害されています。
この状況を抜け出すには、家にいて親とは心の距離をとりつつ、「親はそう言うけど自分は違う」ととらえ方を変えてみるとか、誰か信頼できる人に助けを求めて、親に改善を求めるとか、家を出る等方法はあると思います。どれもメリットとデメリットがあると思われ、最後に決めるのはあなたです。
辛い時にはMIEちゃんに話してくれたように、こどもほっとダイヤルに電話をしてみてください。あなたの気持ちを聴いて一緒に考え、必要なら関係機関につなぐこともできます。
・子どもの権利条約第12条「意見を表明する権利」「意見を聴かれる権利」
子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければなりません。
・子どもの権利条約第19条「暴力などからの保護」
親(保護者)が子どもを育てている間、どんなかたちであれ、子どもが暴力をふるわれたり、不当な扱いなどを受けたりすることがないように、国は子どもを守らなければなりません。
・子どもの権利条約第16条「プライバシー・名誉は守られる」
子どもは、自分や家族、住んでいるところ、電話や手紙などのプライバシーが守られます。また、他人から誇りを傷つけられない権利をもっています。
・みんなと一歩ずつ未来に向かっていく東員町子どもの権利条例第6条「自分らしく生きる権利」
子どもは、次のことをすることができ、かつ、自分を大切にし、自分らしく生きる権利があります。
(1)ありのままの自分に自信をもって生きること。
(2)発達に応じて、自分で自分のことを決めること。
(3)夢や目標に向かってチャレンジできること。