子どもたちへMIEちゃんに聞いてみよう
MIEちゃんの手紙を見る
- 学校
どうすればいいですか…
私は、中1の頃から人間不信なので、あまり友達もいません。
修学旅行のディズニー、4人で一緒に行こって言われてた子に『グループから抜けてもらえる』って感じで言われました。
その子は信用していたのですごくショックでした。
人間が信用できないです。こわいです。
MIEちゃんより
メールを送ってくれてありがとう。
修学旅行はグループ活動が多く、誰とどのようにまわるのかなど考えなければならないので、中1の頃から人間不信であまり友達もいないと思っているあなたにとっては、とてもプレッシャーに感じていたのではありませんか。そんな気持ちの時に「修学旅行を一緒に行こう」と言ってくれたら、どんなにかほっとし、嬉しい気持ちになったのではないかと思います。そんな時に誘ってくれた人から「グループから抜けてもらえる」と言われたら、予想もしていないことに私だったら、天国から地獄に突き落とされたような気持ちになると思います。
私は人と関係を作るのが苦手です。自分が傷つかないように、相手と距離を置くことが多いです。また、相手に「自分の気持ちを汲み取って」と期待したりもします。でも、自分の思い通りにはいきません。相手と自分の考えは違うとわかっているようでわかっていなくて、自分の考えを押し付けようとしてしまいます。相手の気持ちを聞き、自分の素直な気持ちを伝えることを練習しているところです。
それなのに、あなたはこうしてメールで不安な気持ちを出すことが出来るのですから、自分の傷ついた気持ちを自分自身で癒そうとするチカラがあるのだと思います。そして、人を信用したいと思うからこそ、信用できないと嘆いているのです。それは、自分を守り、相手も守る繊細さと考えることができます。
なんとかしたい、解決したいという意欲を持っているあなたは、変えていく力を持っているのです。
あなたはその人とどうしていきたいですか。関係を続けることも、止めることも、ちょっと置いておくこともできます。どうしてよ!と詰め寄ることもできます。ケンカをしてみるのも、どういう結果になろうとスカッとするかもしれません。くやしいけど、この際だから違う子と一緒になれれば、新しい出会いがあるのかもしれません。いやだ、いやだと駄々をこねてみてもいいのだけれど、なかなかできることではありませんよね。
本当に、あなた自身の気持ちを大切にして欲しいです。
気持ちがもやもやする時はチャイルドラインやこどもほっとダイヤルに電話をかけてきてください。
三重県子ども条例 前文
子どもは、一人ひとりかけがえのない存在である。そして、子どもには生まれながらに豊かに育つための権利がある。それは、安心して生きること、虐待やいじめそしてあらゆる暴力や差別から守られること、自らの力を発揮して成長すること、そして、思いや意見が尊重されることである。子ども一人ひとりが人として大切にされ、豊かに育つことができるよう子どもの権利が守られなければならない。
全ての子どもには自ら育つ力と多くの可能性があり、子どもは自分が受け止められ、認められていると実感することで自己肯定感を高めることができる。また、子どもは、家庭や学校を始めとする地域社会での経験を通して、人との様々な関わりや多様な価値観に触れることで、人を思いやる心や自らの課題を乗り越える力を身に付けることができる。そして、次の世代を大切に育てることのできる大人へと育っていく。そのために、人と人とが強い絆で結ばれた地域社会を形成し、子ども一人ひとりが力を発揮して育つことができる社会へと向かうことが求められている。
私たちは、児童の権利に関する条約の理念にのっとり、子どもの権利が尊重される社会の実現を目指すこととする。そのため、私たちは相互に連携し、協働して、子どもが豊かに育つことができる地域社会づくりに取り組むことを決意し、この条例を制定する。
自分を大切にする権利(子どもの権利条約第6条 生命への権利)
自由に自分の意見や気持ちを言う権利(子どもの権利条約第12条 意見表明権)
個人として尊重され守られる権利(子どもの権利条約第16条 プライバシー・名誉の保護)
話したい場合は…
チャイルドラインMIE(0120-99-7777)
メールしたい場合は…